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ブートキャンプ卒業後、4ヶ月間の職探しで学んだこと

ブートキャンプを卒業して、待っていたのは4ヶ月間にも及ぶ長い職探しでした。最初にオファーがもらえるまでに応募した数は302件。

ほとんどの会社から返事さえ無く、心折れそうになりながらも試行錯誤を重ね、job search にもコツがあるというのがだんだんとわかってきたので、僕の経験と習ったことをシェアしたいと思います。

job-search

プロセスを記録する( Job Search Log )

これはブートキャンプで推奨されている方法です。やり方は自由ですが、僕の場合はブートキャンプからあらかじめ用意された excel シートを使って事細かに就活状況を記録していきました。

記録した項目はこんな感じです

  • 応募した日付
  • 企業名
  • 企業所在地
  • 企業の簡単な説明
  • 求人広告のリンク
  • 職務内容と役職
  • 応募後に企業内の人と連絡を取った場合にはその人の名前と役職

こうすることで、同じ企業に二度応募したりするリスクを抑えることができるのと、いつ電話がかかってくるかわからない状況下で、電話があったら即どんな内容の求人だったか確認できます。

また、履歴書を送って1週間程度連絡が無かったら確認の連絡を入れるのが常套手段なので、その時期の目安にもなります。

上記以外にも僕は備考欄を設けてどういった会話(良い点悪い点)をしたか、落とされた場合はその理由等を全部書き記しておき、後に反省ができるようにしておきました。

求人広告探しから応募までのプロセス

Glassdoor や Indeed、LinkedIn 等のリクルートサイトを使い、条件が合う求人広告を検索します。見つけたら応募する前に企業のリサーチ。

その際にその企業のウェブサイトに求人があれば、Indeed ではなくそちらから応募します。Indeed 等は特定キーワードが入っていないと履歴書が届かないことがあるそうなので、企業のサイトからの方が可能性が上がります。

応募したらすぐに LinkedIn でその企業で働いているエンジニアや HR(人事部)を探し、connection request とメッセージを送ります。

メッセージは短めに、自己紹介と〇〇ポジション(役職)に応募した旨を伝えれば十分だと思います。

こうすると LinkedIn 上での交流も増え、他のエンジニアから求人情報が入ったりすることも増えてきます。中にはめちゃくちゃ良い人もおり、コードレビューやアドバイスをしてくれる人もいました。

履歴書が担当者に届く可能性を最大化させる

ただ LinkedIn だとあまりアクティブではないユーザーが多く、メッセージが読まれない事も多々あります。なので僕はエンジニアや雇用担当の方、人事部の方に直接メールを送るようにしました(完全ダメ元で CEO や CTO にも送ってました)。

メールアドレスは企業名から推測します。

例えば hoshki.dev で働く Hosh’ki Tsunoda の場合

  • hoshki@hoshki.dev
  • hoshki.tsunoda@hoshki.dev
  • h.tsunoda@hoshki.dev
  • hoshki.t@hoshki.dev

のどれかの事が多いため、数撃ちゃ当たるの精神で全パターンに送ります。

email checker 等でちゃんと使われてるメールアドレスかチェックするのもアリだと思います。

LinkedIn だけで連絡していたときと比べると返事をもらえる確率が数倍上がったのでこれはオススメです。ちなみに僕の最初の仕事はこの方法で CTO から直接連絡があり、採用となりました。

また、多くの企業は自社オフィスを勉強会や meetup に提供しています。

そういった集りには頻繁に顔を出すようにして、新しい技術やコンセプトを習うと同時にエンジニアとの交流を深めます。

その中からこういった求人あるんだけどといった会話に進むこともあり、また同じように仕事探し中のエンジニアと知り合って、情報をシェアし合えるのもアドバンテージです。

ひたすら勉強とテクニカルインタビューの準備

就活中、ただ応募していれば良いわけではありません。

プログラミングのスキル磨きもですが、仕事に就く前にインタビューやスキルテストがあるためその準備が何よりも大事です。

多くの企業のスキルテストはアルゴリズムの問題を出題してきます。それに備えるためブートキャンプから提供されるサンプル問題以外に以下のサイトを使いました

CodeWars はゲーム感覚でアルゴリズムが解けるのが楽しかったのと、ランキングをクラスメートと競い合ったりしたために一番使いました。(まだ 5kyu ですが。。)InterviewCake はお金がかかりますが、回答の説明が非常に充実しており金額以上の価値があると思います。LeetCode は実際のインタビューで使う機会が一番多かったリソースです。

また、面接する側は GitHub を絶対に見るので、自分が解いたアルゴリズムは CodeWars 上だけでなく、GitHub に置いておくことも大事です。

mocha / chai 等を使った簡単なテストも入れておくと更にポイントが高いと思います。

アルゴリズム以外の問題はこのページを参考にしました。

Front End Developer Interview Questions

特に General Questions はブートキャンプ出身者が回答に困るインターネットやCS関係の質問もあるため、入念に勉強しておくと良いと思います。

僕は Front End Developer のため上記のページを使いましたが、他の分野でもインタビュー対策用のサイトはたくさんあるので検索してみてください。

大体のスキルテストはアルゴリズムの問題プラスで実際に何かを作るという工程があります。

内容は企業によってマチマチですが、Sketch や Photoshop 等のデザインファイルを元にそれを再現するというのが多い印象です。その際にルールも説明されますが、Front End の場合、何かしらの API やフレームワークが必要事項に入ることがほとんどです。

仕事探しは時間がかかるのを前提にスケジュールを組む

応募し続ける日々、rejection notice(不合格通知)が届く日々を過ごしていると精神的に非常にきつくなってきます。

かくいう僕も何度も諦めかけました。段々と心が荒んでいくのを感じ、これではダメだと思い、週末は仕事探しのことは考えずに家族や友人と過ごしたり、ブートキャンプ中は封印していた趣味を再開したりしてバランスを保ってました。

幸いブートキャンプの仲間の多くも僕と同じく仕事が見つからない状態だったので、お互い相談しあえたのも良かったです。

職探しと勉強 only の日々ですが、その中でも何時から何時は応募、何時から何時はこれを勉強等スケジュールを立てるのが良いと思います。効率化もそうですが、こういったスケジュールが無いと「いつ何をしても良い」という状態になり、「逆に何もしない」という状況に陥りやすく、それを避けるためです。

この問題のルーツはブートキャンプ参加時点では卒業後の職探しがこんなに大変だと告げられない点だと思います。

中には時間がかからず就職する人もいますが、ほとんどが少なくとも1ヶ月はかかるため、最初から知っていればその後のプランも立てやすいと思います。仕事探しに時間がかかるのは大前提としてブートキャンプに参加した方が精神的ダメージは少なく済みます。

まとめ

プログラミング経験の浅さ、更に外国人というハンデがあったため、そのハンデをどう埋めるかをエンジニアリングしてみました。プログラミングを通じて得れる「問題解決力」は職探しや人生の色々な場面に応用できると思います。

僕は高学歴でもなく、ちゃんとしたプログラミングもブートキャンプで初めて習いました。それでも上記のやり方で4ヶ月で仕事に就けました。同じブートキャンプに参加していた友人も同様に仕事が見つからず、上記の方法を勧めたらものの数週間で僕の1.5倍近い給料の仕事をゲットしたので、ブラジリアンバーベキューおごってくれましたw

アメリカに滞在して働く事ができるというのが大前提ですが、もしそういった方々がおられたら参考にしていただければと思います。