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アメリカで未経験からプログラミング・ブートキャンプを経てフロントエンドエンジニアになるまで

現在アメリカ、南カリフォルニアの企業でフロントエンドエンジニアをしています。

高校卒業後、音楽の夢を追いかけてアメリカに来てから 10 数年、33 歳にして全くの未経験からフロントエンドエンジニアに転職するまでの経緯や体験談をシェアしていきたいと思います。

もし将来アメリカで働きたい人や、現在アメリカにいて転職を考えてる人に参考にしてもらえればと思います。

バックグラウンド

まずは軽く私のバックグラウンドを。

高校は日本で普通の高校を卒業し、特に英語が喋れるわけでもないのに渡米/留学。その後は音楽とアートに専念しつつ、2013 年からは友人と始めた楽器のオンラインショップを運営しながらギリギリ食べていける状態をキープしていました。

2017 年に内輪もめからショップの運営をやめることになりました。同時に、新たなことにチャレンジしようと思い、友人がインストラクターをしている JavaScript ブートキャンプに参加することを決めました。

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コーディングブートキャンプとは

ここ数年アメリカではプログラミングを習う人が急激に増えています。

その大きな理由がこういった短期のコーディングブートキャンプ。ほとんどがフルスタックを教えて、更に卒業後は就職のサポートまでしてくれます(中には企業と提携して、優秀な生徒を在学中から送り込む学校もあります)。

学校によっては最初に授業料は発生せず、就職後に給料から毎月返済していくシステムのところもあります。期間は基本的に 3 ヶ月から 6 ヶ月なので、サクッとプログラミングを習えるシステムになっています。

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ブートキャンプ体験

私が通ったブートキャンプは JavaScript(+ React) と Nodejs というスタックでした。6 人の生徒にインストラクターが 1 人、それが 2 クラスという非常にコンパクトな学校でした。

授業料は 15,000 ドル、日本円だと約 150 万円ほどと非常に高額です。

週 5 回毎日 10 時から 4 時半までカッチリとコードを書いて、終わったらプログラミングのことは考えないようにするというのが学校のモットーだったので、他の学校と比べると割と易しかったのではと思います。ですが、12 人で始まったクラスも終わるときには 9 人まで減っていました。

クラスの流れは最初の週に HTML と CSS をざっとレビューした後、2 週目から JavaScript が始まり 4 週間毎に自分で考えたプロジェクトを作るといった形です。React は結局 9 周目からのみで、それまでは全て Vanilla JavaScript(ES6) での作業でした。

プロジェクトは基本的に自由でどんな技術を使っても良いため、みなそれぞれ面白いものを作っていました。私は Tone.js を使ったシンセサイザーや、SPA の簡易版 eCommerce サイトを作ったりしました。

英語はやはりしっかりとできるに越したことは無いです。しかし、クラスに一人台湾からの留学生がおり、彼は英会話が得意というわけではなかったですが、読む力は十分にあったため遅れることなく、というかむしろ優秀な成績で卒業していきました。なので読解力があれば問題ないかと思います。

ブートキャンプ修了から就職まで

前述の通り、ほとんどのブートキャンプは卒業後の就職活動もサポートしてくれます。私の行った学校では、履歴書の添削や、面接/テストの対策等色々してくれました。

中でも俗に言う Whiteboard Challenge (ホワイトボード上で JavaScript の問題を解く)の練習と、面接で聞かれるであろう質問集は重宝しました。

私は日本で就職したことが無いため、比べることができませんが、現時点のアメリカではブートキャンプ出身者が未経験のまますんなりと仕事に就くことは非常に難しいです。

4 ヶ月近くひたすら応募しまくりやっとエントリーレベルの仕事に就くことができました。学校からのアドバイスも最低 100 社でうまく行けば就職できるとのことだったので、ある程度覚悟していたのですが大変でした。。中には卒業後 1 年経っても就職できず諦めていった人もいます。アメリカでの就職活動に関してはまた別の記事にしたいと思います。

就職活動中、毎日ひたすらコードを書き、何社ものテストを受けるうちに自然とスキルアップもできたため、この期間は金銭的に大変でしたが非常に有意義なものでした。

まとめ

こういったブートキャンプは賛否両論あり、企業によっては採用を敬遠するところもあるそうです。しかし、私を含め、ブートキャンプのおかげで人生が変わった人も多いため私はブートキャンプおすすめします。

ただ学校によっては生徒数が多すぎてちゃんと教えていなかったり、古いテクノロジーで教えるところもあったりと学校の選別が大事だと思います。

最近ではカリフォルニア州立大学も同様のブートキャンプを催したりしているので今後更にブートキャンプ出身者は増えるのではと思います。